2008年01月16日
旭化成メディカル、白血球除去フィルター「セパセル」工場新設
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:旭化成ファーマ、旭化成メディカル
白血球除去フィルター「セパセル」

 旭化成メディカルは16日、国内外で需要が急増中の白血球除去フィルター「セパセル」(商品名)増産のため、大分工場に製造設備の新設を決めたと発表した。

 投資額約12億円で同工場の既存設備に隣接して年産400万本能力の設備を新設し、トータル能力を年産2,000万本とする。08年3月に着工し、同年12月竣工の予定。
 
 「セパセル」は、独自技術で開発した高性能輸血用白血球除去フィルターで、血液センターなどで採血された血液・血液製剤から白血球を除去する際に用いる。製品は広く海外でも使用されており、白血球除去フィルターとしては世界でトップシェアを保有している。

 最近は「より安全な輸血」を目指して、輸血による副作用の原因の一つである白血球を除去する動きが世界的に高まり、国内では日本赤十字社が2007年1月から、採血したすべての血液から白血球を除去している。今後こうした動きは、アジアその他の地域にも広まることが予想されるため、同社では今回工場を新設し、供給体制の充実を図ることにした。

【旭化成メディカル株式会社の概要】
(1)代表者 :吉田 安幸
(2)設立 :2007年10月
 ※2007年10月に、旧旭化成メディカルを透析事業とアフェレシス(血液浄化)事業を行う「旭化成クラレメディカル」に名称変更し、セパセル事業とプラノバ事業は、新たに設立した「旭化成メディカル」に分割・移行した。
(3)資本金 :2億円(旭化成ファーマ 100%出資)
(4)本 社 :東京都千代田区神田美土代町9−1
(5)工 場 :大分工場(セパセル工場)、延岡工場(プラノバ紡糸工場及び組立工場)
(6)従業員数:約400 名(2007年10月末)
(7)主要製品:輸血用白血球除去フィルター「セパセル(R)」、ウイルス除去フィルター「プラノバ(R)」等の開発・製造・販売。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1200457672.pdf