2008年01月18日
海外現地法人の景況感「プラス幅が縮小」経産省調査
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:経済産業省

 経産省が07年7-9月期に実施した「海外現地法人の動向調査」がまとまった。それによると、売上高の現状判断DI(景況感=増加と回答した企業の割合から、減少と回答した企業の割合を引いた数値)は、前期比▲5.3ポイントとプラス幅が縮小した。先行きDIは、前期比▲2.3ポイントと、プラス幅はさらに縮小した形となった。
 
・現状判断DIは、欧州はプラスに転じたが、北米及びアジア地域はプラス幅を縮小。
・先行きDIは、北米及びASEAN4はプラス幅を拡大。NIESが1ケタ台に下がったものの、すべての地域でプラスを持続している。

 実績は前年同期比10.4%増と、2期連続2ケタ台の増加。アジア地域では、中国は輸送機械等が引続き大幅に増加し電気機械も2ケタ台に増加したことにより、3期連続大幅増加した。
 
 ASEANは一般機械、電気機械等が大幅増加し、NIESは、電気機械が減少したが輸送機械が2ケタ台の増加を示したことにより、3期連続のプラス。北米は鉄鋼及び一般機械が減少し化学および輸送機械が増加し9期連続1ケタ台の増加。欧州は一般機械及び電気機械が増加したことにより、3期連続で大幅増加した。
 
 全地域の07年7ー9月期売上高は18,615,498万ドルで前年同期比10.4%増加した。4ー6月期は18,601,582万ドルで同10.7%の増加。
 
 調査対象企業は現地法人4,162社、回答企業数は3,240社(77.8%)だった。