2008年01月21日 |
エフピコ、PET製食品容器事業を拡充へ |
新製品の投入で09年中に月産5,000トン目指す |
【カテゴリー】:経営(原料/樹脂/化成品、新製品/新技術) 【関連企業・団体】:エフピコ |
プラスチック製食品容器のトップ企業であるエフピコは、透明PET樹脂による食品容器事業の大幅な拡充に乗り出すことになった。07年の製造・販売規模は月平均1,000トンで、06年のほぼ2倍の規模となっている。それを09年中には同5,000トンに拡大する計画。 PET樹脂による食品容器は、透明度が高いため中が見えやすく、また清潔感にも富んでいる点や重量が既存のプラ製容器に比べて軽いことも大きな強み。ただし、他のプラスチック製容器に比べると若干柔いため食品を詰めて持ち運びする際の形状に不安定感を持つ向きがあって需要が伸び悩んでいた。 エフピコは、独自の糸きり加工方法で容器のポイント各所にリグをつけることによって製品に適度の硬度を持たせるのに成功、これが消費者や大型流通業者の間で人気を呼び普及に加速がつきはじめている。家庭用食品の需要が大きかった昨年12月には月間出荷量が2,500〜2,600トンに達したという。 同社では本体と蓋を一体成形し、透明・高強度・軽量フードパック「APSAシリーズ」として今年から本腰を入れて拡販に取り組み、早急にコア商品に仕上げていく考えだ。 |