2008年01月23日
アジアのPH設備、3〜7月に定修が集中
需給が一気にタイト化の公算
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外)
【関連企業・団体】:なし

 アジア地域におけるフェノール(PH)の需給バランスが3月以降夏場までの間、一気にタイト化する公算が濃厚となってきた。
 
 これは、アジアのPHメーカーのおよそ半数がこの時期に定修のためプラントを運休する見通しとなってきたことによるもの。
 いまのところ実施がほぼ確実と見られているのは、三井化学・市原の年産23万トン(3〜4月)、台湾・FCFCの同40万トン(同)、三菱化学・鹿島の同25万トン(5月)、韓国・錦湖の同30万トン(5〜6月)、台湾・長春石化の同20万トン(同)、韓国・LG石化の同18万トン(6月)、三井化学・シンガポールの同30万トン(同)、三井化学・堺の同20万トン(7月)の計8社トータル10プラント。
 
 昨年春の定修・運休プラントは5社合計6プラントであった。今年の運休プラントは一気に2倍近くに増える見通しなわけ。中国のキングボードが2月の旧正月休み明けから同125,000トンの新プラントの操業を開始すると伝えられているが、3月以降数ヶ月の供給力不足の解消に大きく寄与するには至らないと見られる。
 あとは、余剰バランスとなっている米国からどのていど持ち込めるかがポイントとなる。