2008年01月25日
プライムポリマーの値上げ交渉がほぼ決着
PE、PPとも1月からの実施で満額回答得る
【カテゴリー】:市況(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:プライムポリマー

 ポリオレフィン総合メーカーのプライムポリマーは、需要家各社との間で昨年11月いらい進めていた07年度3回目の価格修正の交渉が今週半ばまでにほぼ決着したことを25日明らかにした。
 
 同社は、HDPE、L-LDPE、HP-LDPE、PPの全ての品種の価格を1月からキログラム15円以上引き上げることにして需要家各社に同意を求めてきたが、ほぼ全てのユーザーから満額回答を得ることができたという。
 同社はかねてから、ポリオレフィンの価格の改訂に当たっては改訂幅をナフサ価格の変動幅にスライドさせるいわゆるナフサフォーミュラー化を全面的に適用していくことを目指して需要家各社の説得に努めてきている。その結果自動車メーカーをはじめ多くの需要家から同意が得られ、現在ではポリエチレンもポリプロピレンもナフサフォ−ミュラー化比率が80%に達しているという。
 
このため今回の価格改定の交渉に当たっては、ナフサフォーミュラー化にまだ同意していないユーザーの説得に多くのエネルギーを投入するかたちとなっていた。
 ごく一部のユーザーとは最後の詰めが残っているが、来週早々には同意が得られる見通しという。これによってナフサ1キロリットル当たり6万7,000円前後に見合う価格体系が確立されることになる。