2008年01月28日
東ソー、VCMの1月の対中輸出価格を大幅アップ
2ヵ月連続の値上げ、トン780〜790ドルで決着
【カテゴリー】:市況(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:東ソー

 東ソーは、中国の大手塩ビ樹脂メーカーとの間で、VCM(塩ビモノマー)の1月の輸出価格をトン当たりCFR780〜790ドルに引き上げることについてこのほど合意した。
 
 前月の価格は745〜755ドルであったので、1月分は35ドルの値上げとなる。最近ではめずらしい大幅の引き上げとなった。2ヵ月連続の値上げで、前年同月に比べると140ドル高い。過去3年の最高値である昨年8月の価格にあと10ドルに迫っている。
 
 今回の値上げも、最近のナフサ高に伴う原燃料費の上昇分を製品価格に転嫁することを目的としたもの。
 これを中国の需要家各社が受け入れたのは、PVCの需要が中国国内全体に活発で、しかも旧正月休暇明けも好調が持続して需給が引き締まるとの見方が需要家の間に広まってきたためと見られている。PVCの価格がVCMに先行するかたちでアジア全域で上昇している点もVCMメーカー側にとって追い風となっている。