2008年01月28日
大洋塩ビ、PVCの2月の輸出価格も引き上げ
中国向けは最高値の1,035〜1,040ドルで決着
【カテゴリー】:市況(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:大洋塩ビ

 大洋塩ビは、PVC(塩ビポリマー)の2月の中国向け輸出価格をトン当たりCFR1,035〜1,040ドルに引き上げることでこのほどの同国の大手樹脂加工各社の同意を得た。
 2ヵ月連続の値上げで、1月に比べると40ドル高い。この結果、月単位の価格では昨年10月と11月に記録した同1,020〜1,035ドルを抜いて史上最高値となった。
 
 また、ドバイやエジプト等の中近東の需要家との間で進めていた同じく2月分の価格交渉も、1月比20〜30ドル高の同1,060〜1,070ドルとすることでこのほど決着した。
 
 いずれも、同社がナフサ高に伴う原燃料費の上昇分を製品価格に転嫁したいとして打ち出した新たなオファー価格を需要家の多くがおおむね受け入れることにしたため比較的早い時期での決着となった。
 これには、アジア地域における同樹脂の需給バランスが今後急速に引き締まってくるとの見方が両地域の市場関係者の間に広がってきたことが少なからず作用していると見られる。
 なお、欧州市場でもPVCのタイト感が強まっていて2月のCFR価格は1月比30ドル高の1,230ドルとなる見通し。