2008年01月28日
タカラバイオ、新しいタンパク質制御システムを全世界で発売
【カテゴリー】:新製品/新技術(ファインケミカル)
【関連企業・団体】:タカラバイオ

 タカラバイオは28日、子会社のクロンテック社(米国・カリフォルニア州)が、米国スタンフォード大学のワンドレス(Thomas Wandless)博士が開発した、「タンパク質のRNAi」と呼ばれる技術を利用し、細胞内の標的タンパク質の存在時間と量を制御することが可能なタンパク質制御システムを世界で初めて製品化したため、同製品群を2月20日に全世界で発売すると発表した。

 近年のプロテオーム解析などで、細胞の状態に応じて、様々なタンパク質の存在時間と量が正確にコントロールされていることが明らかになってきた。これらの知見に基づいて細胞内でのタンパク質の存在時期、量及び機能を、正確、迅速かつ可逆的に制御することによって細胞の性質をコントロールすることの必要性と重要性が高まっている。

 同技術は、目的タンパク質を分解促進機能を持つ変異体との融合タンパク質として発現させ、この分解促進機能を特異的に阻害する薬剤によって、目的タンパク質の分解を制御するもので、分解を阻害する低分子化合物の濃度を変化させることで、細胞内のタンパク質の合成と分解のバランスをコントロールできる。このため細胞内のタンパク質の存在時期だけでなく、存在量も迅速、正確かつ可逆的に制御することができるという。


【製品概要】
■ 製品名 : ProteoTunerTM System(プロテオチューナーシステム)
◇ 容量 :30反応分
◇ 希望小売価格 :178,500円(消費税込)

■ 製品名 :Retro-ProteoTunerTM System(レトロプロテオチューナーシステム)
◇ 容量 :30反応分
◇ 希望小売価格 :189,000円(消費税込)

■ 製品名 :Shield 1(シールド1)
◇ 容量 :60 マイクロリットル(30反応分)
◇ 希望小売価格 :25,200円(消費税込)


【クロンテック社の概要】
(1)会社名:クロンテック・ラボラトリーズ・インク(Clontech Laboratories, Inc.)
(2)代表者:加藤 郁之進(President & CEO)
(3)設立時期:1984年3月
(4)資本金:83千米ドル(当社100%)
(5)従業員数:148名(2007年9月30日現在)
(6)事業概要:バイオ研究用試薬、バイオ研究受託サービスの製造・販売


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1201502311.doc