2008年01月30日

チッソ、検査・診断用イクオリン試薬を発売

【カテゴリー】：新製品/新技術（ファインケミカル） 【関連企業・団体】：チッソ

チッソは30日、微量のカルシウムイオンと反応して瞬間発光するタンパク質「イクオリン」の特徴を活かした試薬の販売を今月から開始したと発表した。 　 　従来品に比べ、免疫反応を用いた検査・診断における抗原検出の高感度化を実現した。 　従来、発光の手法による検出では化学発光（発光酵素と発光基質の反応による発光）が主流だったが、同社が販売する生物発光による試薬は、発光基質を包含する構造を持つイクオリンを用いており、従来の発光試薬と比べて次の利点がある。 （1）カルシウムイオンだけに反応して発光するので、発光のノイズ（目的物質以外による発光）がほとんどない。 （2）瞬間的に強く発光するため、短時間（数秒）で微量な対象物質を検出できる。 （3）カルシウムイオンの添加だけで発光するので、検出試薬を調製する必要がない。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1201673191.doc