2008年01月30日
横浜ゴム、カナダ・バリックゴールド社とORタイヤ長期納入契約
【カテゴリー】:経営(海外)
【関連企業・団体】:横浜ゴム

 横浜ゴムは30日、世界最大の金鉱山会社であるカナダ・バリックゴールド社と建設車両用(OR: Off the Road)タイヤの長期納入契約を結んだと発表した。2009年から2018年までの10年間にわたり、年間約1,300本を納入する。
 
 このため横浜ゴムは、昨年10月からORタイヤ専門工場である尾道工場(広島県)に、総投資額50億円で第3工場の建設を進めている。2009年1月から操業開始の予定。

 バリックゴールド社は、世界で約30の鉱山を保有しており、装飾用、工業用を中心に急増する金需要に対応し、積極的に事業拡大を進めている。しかし、世界的な資源開発の高まりの中、鉱山での操業に欠かせないORタイヤが不足し、その安定的供給先を求めていた。

 超大型サイズのORタイヤを生産できる世界的タイヤメーカーは数社しかなく、横浜ゴムはその1社として生産能力の増強を急いでいる。
 
 尾道工場の生産能力は2009年までに2006年比1.5倍に増加させる計画で、すでに07年10月から第2工場の25インチラインが先行してフル生産に入っている。バリックゴールド社との長期納入契約などで増産規模はさらに拡大し、2011年度の生産能力は2006年度比2.2倍に増加する。

 納入するORタイヤは、主に露天掘りの採掘現場で稼動する100〜250トンクラスのダンプトラックに装着される。商品は尾道工場から世界各地のバリックゴールド社の金鉱山へ直接納入される。