2001年06月06日 |
汎用樹脂の中国の輸入、4月も全て前年超え |
PHDPEは2.4倍、PVCやLDPEも大幅増 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
中国による汎用樹脂の輸入通関数量は、4月も引き続き全ての樹脂が前年同月の実績を上回った。ただし、伸び率は樹脂によって大きく異なる。最も大きく伸びたのはHDPEで、2.37倍となっている。これにはサウジアラビア品が8.7倍に膨らんだことが大きく作用している。PVCとLDPEもともに1.8倍強の高成長となった。反面、PSは5.2%増にとどまっている。 各樹脂の国別のトップは、LDPEがサウジアラビア、HDPEとPPが韓国、PSとABSが台湾、PVCが日本となっている。日本品のPVC以外のランクは、LDPEが5位、HDPEが4位、PPが3位、PSが5位、ABSが3位で、全体にかつてのようなパワーが感じられない。伸び率も、日本は上位ランク国を下回っている。 成長が最も目立つのはサウジアラビアのポリエチレンで、LDPEも1.92倍に拡大している。また、韓国の伸び率も高い。LDPEは2.8倍、HDPEは2.39倍、Pは2.04倍、PVCは2.78倍--等となっている。 中国による汎用樹脂各種の4月の輸入通関総数量と、各樹脂の第一位船積み国ならびの日本の実績は以下の通り。カッコ内は前年比。 [LDPE]▽合計 =21万9,676トン(181.0%) ▽サウジアラビア品= 5万3,034トン(191.8%) ▽日本品 = 1万2,944トン( 93.9%) [HDPE]▽合計 =16万1,061トン(237.3%) ▽韓国品 = 6万3,027トン(238.55) ▽日本品 = 1万4,186トン(157.0%) [PP] ▽合計 =20万6,262トン(157.3%) ▽韓国品 = 7万7,820トン(203.7%) ▽日本品 = 2万2,420トン(151.1%) [PS] ▽合計 =11万1,716トン(105.2%) ▽台湾品 = 3万4,147トン( 94.2%) ▽日本品 = 1万2,163トン( 82.7%) [PVC] ▽合計 =18万1,776トン(184.1%) ▽日本品 = 4万9,468トン(142.1%) [ABS] ▽合計 =11万5,166トン(109.2%) ▽台湾品 = 4万9,499トン( 99.0%) ▽日本品 = 9,800トン( 79.7%) |