2008年02月01日
PE袋の輸入、12月も前年同月を下回る
昨年計は初の前年割れの471,525トン
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(実績/統計)
【関連企業・団体】:なし

 PE袋の昨年12月の輸入通関数量は、前年同月比3.0%減の42,302トンとなった。11月に続いての前年同月割れである。
 
 月間輸入数量が前年同月の実績を割り込むのは昨年1年ではこれが7度目。これまでに見られなかった多さで、この結果昨年1年の総輸入数量は前年比1.7%減の471,525トンとなった。
 PE袋の年間輸入数量が前年の実績を下回るのは今回が初めて。国産数量も前年を割り込んでいるので、需要自体がここにきて急速に縮小してきたことがはっきり表われていると言える。
 
 昨年12月の主要船積み国別の実績を見ると、ベトナム品を除いて全てが前年同月の実績を下回っている点が注目される。長年にわたって拡大の一途を遂げてきた中国品も、絶対量こそ他の国の製品を引き続き大きく引き離しているものの前年同月比は0.8%減となっている。ベトナム品は56.1%もの増加となっているが、絶対量が小さいので全体の減少分をカバーするに至っていない。
 
 年計ではそのベトナム品が13.0%増となっており、また中国品も2.4%増えている。しかしタイ、インドネシア、マレーシアの3ヶ国からの輸入が大幅に縮小したため年計では初の前年割れとなった。
 
 これには、大手スーパーを中心とした量販店の間でレジ袋の使用自粛の動きが急速に広まってきたことが大きく影響していると見られる。レジ袋の使用自粛の機運は海外の食品流通業界の間にも拡大する傾向にあり、このため世界最大の供給規模を持つ中国の輸出量は昨年に入って縮小が目立つようになっている。
 
 PE袋の主要船積み国別の昨年12月の輸入通関実績と年計は別表の通り。

【関連ファイル】
PE袋の07年12月の主要国別輸入通関数量と年計
https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1201844203.xls