2008年02月05日
再商品化量も12月は順調な伸び
MRが引き続き多数を占める
【カテゴリー】:環境/安全(行政/団体、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:日本容器包装リサイクル協会

 日本容器包装リサイクル協会が委託生産方式で12月中に再商品化したプラスチック製容器包装の総数量は31,695トンとなった。
 前年同月の実績を5.6%上回っている。11月は31,031トンで前年同月をわずか0.4%ながら下回ったて2ヵ月振りの前年われとなったが、12月は引取り量が増えたことも効いて前年超えに戻った。
 
 この結果、今年度の累計(4月から12月まで)は271,510トンとなった。前年同期を3.2%上回っている。
 
 このうちのほとんどが、白色発泡スチロール製食品用トレーを除く「その他プラスチック製容器包装」で占められている。その他プラの12月の再商品化(リサイクル)量は31,623トンで前年同月を5.7%上回っている。4月からの累計は270,927トンで前年同期比は3.2%増となっている。
 
 この中で注目されるのは、プラスチック製品化すなわちマテリアル・リサイクルの占める比率が依然として高い点だ。12月単月では全体の37.3%を、また累計では39.6%をMRが占めている。合成ガス化を除いてケミカルリサイクルは合計量が12月単月でもまた累計でも前年を下回っている。プラ製品化の場合、ケミカルリサイクル手法と異なり、汚れのひどいものや異物が混入したものはリサイクルされず単純焼却に回されので、構成比率があまり高いとリサイクル率全体の低下をもたらすことになる。
 
 「その他プラ製容器包装」の12月の手法別リサイクル実績は以下の通り。右は累計。かっこ内は前年比。
 ▽プラスチック製品化=11,782トン(109.2%)   107,412トン(112.5%)
 ▽熱分解油=       302トン(79.3%)     3,113トン(97.2%)
 ▽高炉還元剤=     2,194トン(73.6%)     22,270トン(85.3%)
 ▽コークス炉化学原料=11,781トン(100.3%)   100,427トン(92.0%)
 ▽合成ガス=     5,564トン(137.9%)     37,705トン(131.3%)
 合計=        31,623トン(105.7%)   270,927トン(103.2%)