2008年02月05日
旭硝子、太陽電池用ガラス製造設備を中国、日本で増強
【カテゴリー】:経営(海外)
【関連企業・団体】:旭硝子

 旭硝子は5日、地球環境やエネルギー問題を背景にグローバルに市場拡大が見込める、太陽電池用ガラスの製造設備を増強すると発表した。
 
 子会社の旭硝子特殊玻璃(蘇州)有限公司(江蘇省蘇州市)で、太陽電池用カバーガラスの製造窯(生産能力:日産240トン)及びARコーティングラインを新設するほか、愛知工場(愛知県知多郡武豊町)では、TCOコーティングライン(生産能力:600万平方メートル)を増設する。総投資額は約130億円で、カバーガラス製造設備は2009年第2四半期、TCOコーティングラインは2008年第4四半期に量産開始の予定。

 同社は現在、太陽電池用カバーガラスは、米国、ベルギー、フィリピンの各生産拠点で製造しているが、今回は、特に市場の急拡大が見込まれる中国で、製造窯及び太陽光の反射を低く抑えるためのARコーティングラインを新設することにした。
 
 また、TCOガラスは既に米国、タイでガラス基板を製造し、米国、愛知工場でコーティングしているが、今回、愛知工場でコーティングラインを増設し生産能力を大幅増強するとともに、ベルギーでもコーティングラインを稼働させることにした。

 同社は、2002年にグローバルカンパニー制に移行後、板ガラスカンパニーはベルギーに本社を置き、その下に日本・アジア本部、欧州本部、北米本部を設置し事業運営している。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file3_1202195645.pdf