2008年02月05日
旭硝子、新中計「2010年のROE 12%以上」目指す
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:旭硝子

 旭硝子は5日、2005年にスタートした3年間の中期経営計画 「JIKKO-2007」が終了したのに続いて、2008年度から始まる新中計画「JIKKO-2010」をまとめたと発表した。

 前中計「JIKKO-2007」では、「営業利益率10%以上の達成・継続」を財務ターゲットとして掲げ、TFT用ガラス基板を中心とするFPD事業への投資や、CRT事業の収益改善、新興市場でのガラス事業の拡大、北米事業の収益改善、次世代成長事業としてエレクトロニクス&エネルギー事業の本格的立ち上げなどに取り組んできた。

 その結果、FPD事業の伸長や欧州板ガラス事業の拡大、エレクトロニクス&エネルギー事業の成長などにより、最終年度の2007年12月期に「営業利益率10%以上」を達成した。売上高16,812億円に対して営業利益は1,975億円、営業利益率は11.7%となった。

 ■ 新中期経営計画 「JIKKO-2010」 の概要

(1)財務ターゲット
 新中期経営計画 「JIKKO-2010」では、経営指標である「株主資本利益率(ROE)15%以上の達成」に向け、「2010年にROE12%以上」を当面の目標とする。

(2)「成長戦略の実行」と「質の追求」
 「JIKKO-2007」に続き成長戦略を実行する。実行にあたり、あらゆる面で「質の追求」を図り、競争力を高める。

 成長戦略としては、ディスプレイ事業をはじめ成長分野への積極的な投資、エレクトロニクス&エネルギー分野に重点を置いた研究開発に取り組む。一方、ガラス事業、化学事業の成長性・収益性向上を図る。
 
 設備投資額は3年間で6,800億円を見込み、太陽電池用ガラスなどガラス事業への配分を拡大する。事業セグメントごとの設備投資額は次の通り。

【セグメント別・設備投資額】(3年間の累計)
◇ガラス  2,600億円
◇電子・ディスプレイ  2,900億円
◇化学  800億円
◇その他  500億円
◇合計  6,800億円

 研究開発費は、前中計に対して全体で3割増の1,250億円(3年間累計)とし、エレクトロニクス&エネルギー事業に重点的に配分する。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1202195645.pdf