2008年02月07日
PXの長契ものの価格、2月も据え置きの公算
サプライヤーの値上げ要求をユーザーが拒否
【カテゴリー】:市況(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 合繊原料パラキシレン(PX)の長契もののドル単位の2月の価格は、トン当たり1,100ドルに据え置きとなる公算が濃厚となってきた。
 
 これは、供給者側の大手石油企業が原油とナフサの高騰を理由に1月比同100ドルの値上げに踏み切りたい意向を示してきたのに対してユーザーである大手PTA(高純度テレフタル酸)メーカーがPTAの市況の下落に伴う採算の一層の悪化を背景に逆に値下げを強く求めてきたことから、打開策として1月の価格を維持することに結論がまとめられる見通しが濃くなってきたもの。
 据え置きが実現すると、PXのコントラクトものの価格は昨年12月以降3ヵ月連続で同1,100ドルに留め置かれることになる。直前の11月の価格に対しては20ドル、その前の10月に対しては55ドルそれぞれ高い。ただし、07年のピークとなった6月の価格に比べると145ドル安となる。