2008年02月13日
SMの中国向け価格、若干の下降
2月のコントラクトものが1,370ドルに
【カテゴリー】:市況(海外、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 大手商社ならびに大手SM(スチレンモノマー)メーカー筋によると、SMの中国向け長期契約の輸出価格は2月引渡し分がCFRトン当たり1,370ドル前後に若干引き下げられることになった。
 コントラクトものの1月の価格は同1,390ドルだったので、2月分は20ドルの値下げとなる。中国の需要家の多くが豊富な在庫を抱えていることでサプライヤー側にマイナスに働いた模様。下降率はわずか1.4%にすぎないのでほぼ横並びということになる。直近のボトムの昨年12月に比べると100ドル強高い。

 最近は原料のエチレンとベンゼンがともに値上がりしているので、わずかとはいえ輸出価格が下がったことでSMメーカーの採算はかなり圧縮されることになる。このため、3月の引渡し分についてはアジア各国のSMメーカーが軒並み値上げを打ち出すことになりそうだ。