2008年02月14日 |
クラレ、欧州のPVB樹脂生産設備を大幅増強 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:クラレ |
クラレは14日、PVB(ポリビニルブチラール)樹脂[商標名:Mowital(モビタール)]の需要拡大に対応するため、欧州現地法人クラレヨーロッパ(Kuraray Europe GmbH =KEG)の生産設備を、投資額約26百万ユーロ(約40億円)をかけて年産10,000トン増設し、総能力を同39,000トンにすると発表した。工事完成は2009年7月の予定。 PVB樹脂は、同社が1950年に世界で初めて工業化したPVA(ポリビニルアルコール)樹脂を原料とし、建築用窓ガラスや、自動車の合わせガラス用フィルムをはじめ、塗料・インク分野などで需要が拡大している。 同社は、2001年にClariant AG(クラリアント)社からPVA樹脂・PVB樹脂事業、また2004年にはHT Troplast(トロプラスト)社からPVBフィルム事業を買収した。KEGは原料樹脂からフィルムまでの一貫体制を確立。今後も引続き「酢ビ・ポバール系事業」の強化・拡大を図る。 <設備増強の概要> ◇生産能力:現状29,000 トン/年 → 増強後39,000 トン/年(+34%の能力増強) ◇場所 :フランクフルト(Frankfurt)(ドイツ) ◇投資額 :26百万ユーロ ◇完工時期:2009 年7 月 【 KEG の会社概要 】 (1)社 名 :Kuraray Europe GmbH (2)資本金 :31 百万ユーロ(クラレ100%出資) (3)社 長 :Dr. Gerd Lepper(ゲルド・レッパー) (4)本 社 :ドイツ フランクフルト (5)事業内容:PVA 樹脂、PVB 樹脂およびフィルムの生産販売、繊維製品、化成品、歯科材料の輸入および販売 (6)従業員数:約540 名 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1202963311.pdf |