2008年02月15日 |
アジア地域でSMの定修が相次ぎスタートへ |
2〜5月に集中、計12基が運休の見込み |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外) 【関連企業・団体】:なし |
SM(スチレンモノマー)企業による定修が今月末以降アジア各地で相次いでスタートする見通しとなってきた。 インドネシア・SMIの年産25万トンプラントを皮切りに、5月末までに日本、台湾、韓国の計4カ国トータルで12基のSMプラントが運休して定修を実施することになりそうだ。運休期間はプラントによって若干異なるが、短いケースで4週間、長いケースで50日となる見込み。 国別では日本が最も数が多く、新日鐵化学、日本スチレンモノマー、出光興産、旭化成ケミカルズ、電気化学の計5社(計6基)を数える。日本のSMプラントの半数が2〜5月の間にそれぞれ1ヵ月前後運休することになる。 日本以外では韓国で3基、インドネシアで2基、台湾で1基がそれぞれ運休する見通しにある。市場への影響力が大きい日本と韓国を合わせた9基がこの2〜5月の間に集中的に運休するだけに、当面のアジア地域の需給バランスはタイトとなる見込みだ。 余剰バランスが続いている米国品は、品不足のため市況が米国市場を大きく上回るトン1,420ドルに達している欧州各国に流れていてアジア地域に流入してくる可能性はほとんどないと見られている。中国・双龍が4月にも稼動させる予定の年産20万トンの増設プラントによる製品はたちまち現地で飲み込まれてしまうとの見方が一般的だ。集中的な定修が終了する6月以降のアジア地域の需給は、中国を除いて余剰バランスに転じることになる公算が濃い。 |