2008年02月15日
PEフィルムの輸入は引き続き増加
07年計も4.8%増えて126,605トンに
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(実績/統計)
【関連企業・団体】:なし

 PE袋やPP(ポリプロピレン)フィルムとは対象的にPE(ポリエチレン)フィルムの輸入は引き続き増加傾向を維持している。07年12月も総輸入通関数量が前年同月を29.3%上回る11,136トンに達し、その結果07年トータルの輸入量は前年比4.8%増の126,605トンとなった。

 毎年増加の一途をたどってきたPE袋の07年の総輸入量は471,525トンで前年比1.7%減のマイナス成長に転じ、またPPフィルムは46,151トンで前年を1.4%下回った。ポリオレフィン包装材の中でPEフィルムだけが増加を続けている。これには、国内のポリエチレンフィルムの大口ユーザーと大手フィルムメーカーが、人件費の安いマレーシア、中国、タイといったアジアの国々から原反フィルムを積極的に持ち組む政策を取り続けていることが大きく作用していると見られる。

 07年の輸入量が最も多かったのは低密度ポリエチレンの有力生産国でもあるマレーシアからの製品で、全体の45%に相当する57,165トンに達している。前年に対する伸び率も14.0%と高い。以下は中国品の22,822トン(前年比6.7%増)、タイ品の10,539トン(同4.6%減)、韓国品の10,571トン(同27.4%減)、インドネシア品の10,244トン(同79.8%増)などとなっている。07年のPEフィルムの国内出荷量はLDPEフィルムが前年比11.0%減の449,115トン、HDPEフィルムが同9.3%減の242,604トンであった。