2008年02月15日 |
経産省、三菱化学鹿島事業所の高圧ガス法「認定」取消し |
【カテゴリー】:環境/安全 【関連企業・団体】:三菱化学、経済産業省 |
経産省原子力安全・保安院は15日、昨年12月に火災事故を起こした三菱化学に対して、同社鹿島事業所の高圧ガス保安法に基づく「完成検査」及び「保安検査」認定を取り消す行政処分を決め、その旨を同社に通知した。 当局は、同社から事故発生原因について「分解炉内のデコーキング作業が終了し、クエンチフィッティング元弁フランジ部の仕切板を取り出し中にAOV(空気駆動弁)が開いた」との報告を受けたが、「施錠が行われなかったことは事業所内の保安体制に問題があった」と指摘、今後は、バルブの施錠等に必要な安全措置を確実に講じるよう求めた。 原子力安全・保安院は同日、石油連盟及び石油化学工業協会の会長あてに「手動弁の安全措置の実施」について周知徹底を依頼した。 (注) 高圧ガス保安法では、完成検査・保安検査認定が取消されると、今後は県知事が行う保安検査を年1回受けなければならないとなっている。つまり、4年間隔で行っていた定修を毎年実施することになる。また2年間は再び認定を受けることができない。 |