2008年02月15日
自主行動計画ベースのVOC削減、順調に進展
平成18年度の実績が20年度目標をクリア
【カテゴリー】:環境/安全(行政/団体)
【関連企業・団体】:経済産業省、日本化学工業協会

 日本化学工業協会や日本鉄鋼連盟など合計37の業界団体がかねてから自主行動計画を取りまとめて実行に踏み切っているVOC(揮発性有機化合物)の排出削減が当初の計画以上に順調に進展していることが15日明らかになった。

 経済産業省が15日に開催された産業構造審議会の環境部会の専門委員会に報告したところによると、自主行動計画ベースの平成18年度における総排出量は357,000トンで、前年度を5%下回った。排出削減基準年度の平成12年度に比較すると153,000トン削減されたことになる。削減率は30%で、これら37団体が目標に掲げてきた平成20年度の12年度対比削減率の31%をおおむね2年前倒しでクリアしたことになる。

 削減された主なVOCは、炭化水素類、トルエン、酢酸エチル、MEK、IPA、ジクロロメタンなど。日化協の加盟化学企業による排出量は49,432トン、基準年度比の総削減量は39,377トン、同削減率は44.3%となっている。平均の削減率を大きく上回っている。