2008年02月18日 | |
日本ポリエチ、大型容器用高密度PEの増産対応へ設備改造 | |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:日本ポリエチレン |
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日本ポリエチレン(本社:東京都港区、村上永一社長)は18日、高密度ポリエチレン(HDPE」)事業強化のため、大分工場のHDPE製造装置2系列(クロム触媒系1、チーグラー触媒系1)のうちチーグラー触媒系プラントをクロム触媒系との併産プラントに改造し、クロム触媒系HDPEの生産能力増強を図ると発表した。工費は約11億円で、完成は2010年4月の予定。 クロム触媒系HDPEは、ちーゲラー系に比べて大型中空成形用途に優位で、今後さらに市場規模が拡大する見込み。特に、大型中空成形の代表的な用途であるPFT(自動車用燃料タンク)は、軽量化対応力や耐久性などが評価され、2015年には現在の40%から60〜70%にまで増加すると予想されている。 また、大型工業薬品容器である200リットルドラムも鉄製ドラムからの代替の進展、1000リットルのIBC(Intermediate Bulk Container)も、物流の大型化・効率化による採用増加が見込まれている。 同社は、これらの大型容器用途で今後も一層の市場拡大が期待できるとして、製造装置の改造に踏み切った。 製造装置は現在、年産8万3,000トンのクロム触媒系1系列と、同11万6,000トンのチーグラー触媒系の2系列合わせて19万9,000トンからなっているが、このうちチーグラー触媒系装置をチーグラー系とクロム系との併産プラントに切り替える。生産能力は変わらない。 【設備改造の概要】 (1)改造する製造設備 大分工場 D3プラント(大分県大分市) (2)生産能力 HDPE:199千トン/年 (うち D3プラント:116千トン/年) (3)設備投資額 約11億円 (4)完成時期 2010年4月 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1203316457.pdf |