2008年02月19日
PSの1月の出荷、4ヵ月振りに前年を下回る
輸出は大幅増ながら国内向けが不調
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:日本スチレン工業会

 日本スチレン工業会が19日に集計したところによると、PS(ポリスチレン)の1月の総出荷数量は前年同月比6%減の64,905トンとなった。国内向けが同7%減の62,009トンと不振であったことによる。輸出は22%増の2,896トンと活発であったが、国内向けの落ち込みをカバーするにいたらなかった。
 
 総出荷量も国内向けも4ヵ月振りの前年同月割れとなった。輸出は13ヵ月連続の前年同月超えである。
 
 国内向けが前年を下回ったのは、最大消費分野の包装向けが4ヵ月連続の前年同月割れの同2%減となったのに加え、雑貨・産業用が22%、FS用が14%それぞれ前年を割り込んだことによる。雑貨・産業用は10ヵ月連続の、またFS用は3ヵ月連続の前年同月割れとなった。前年を上回ったのは電気・工業用のみ、伸び率は1%にとどまっている。
 
 一方生産量は、同3%減の74,132トンとなった。8ヵ月連続の前年同月割れである。この結果、月末在庫は同10%減(前月比10%増)の104,597トンとなった。