2008年02月22日
三菱化学、 イオン交換樹脂・合成吸着剤 4月から値上げ
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:三菱化学

 三菱化学は、国内向けイオン交換樹脂・合成吸着剤の価格修正実施を決めた。4月出荷分から10%の値上げを行う。
 
 数年来の原油価格高騰と石油化学製品の値上がりは、最近さらに一段と騰勢を強め、 主原料であるスチレンモノマーをはじめ、他の原料も価格が上昇しているが、この状況は今後も長期間にわたり継続すると予想されている。
 
 製品のイオン交換樹脂・合成吸着剤は、電力・電子産業向けを含む水処理分野や医薬・食品関連分野など幅広い産業で使用されており、このため同社はこれまで合理化により、品質、供給両面の安定維持に努めてきた。
 
 しかし、こうした昨今の原料高は、企業努力によるコスト吸収の水準を超えているため、国内価格の修正に踏み切った。海外市場向けは、すでに今年1月出荷分から同様値上げを実施中である。