2008年02月26日 |
協和発酵、リブテックの「がん治療用抗体 LIV−1205」ライセンス取得 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:協和醗酵 |
協和発酵は26日、リブテック(本社:川崎市、中村康司社長)と、リブテックが創製したがん治療用モノクローナル抗体LIV-1205で、全世界における独占的開発・販売権を協和発酵が取得するライセンス契約を締結したと発表した。 LIV-1205は現在、研究(前臨床)段階にあるが、今後の開発は協和発酵が行う。 また、協和発酵はリブテックに対し、契約一時金2億円と開発の進捗に応じたマイルストーン、および製品上市後は販売金額に応じたロイヤルティーを支払う。 LIV-1205は、肝臓がんを中心とする固形がんの細胞表面に発現している抗原(標的分子)「Dlk-1 (Delta-like 1 homolog)」に結合し、がんの増殖活性を阻害するヒト化モノクローナル抗体。Dlk-1は、幹細胞や前駆細胞といった未熟な細胞の増殖/分化を制御すると考えられており、リブテックの研究開発チームによるがん幹細胞研究の成果として、肝臓がんの細胞表面に発現し、その増殖に関与していることが発見された、新しいがん治療の標的となる可能性がある。 【株式会社リブテックの概要】 (財)神奈川科学技術アカデミーの幹細胞制御プロジェクトの研究成果に基づいて2004年に設立されたバイオベンチャー。神奈川県川崎市に研究所を有し、幹細胞とがん発生に着目し、肝がん、大腸がん、乳がん等を対象とした治療用抗体の研究開発を行っている。 (1)社名 : 株式会社リブテック (LivTech, Inc.) (2)設立 : 2004年3月29日 (3)代表取締役 : 中村 康司 (理学博士) (4)所在地 : 神奈川県川崎市宮前区野川907 (帝京大学生物工学研究センター1階 ) (5)役職員数 : 9名 (Ph.D 4名) (6)資本金 : 178百万円 (7)事業領域 : 治療用抗体の研究開発 |