2008年02月26日
EVAの国内出荷、1月も前年を大きく上回る
反面、供給力不足で輸出は大幅減
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(実績/統計)
【関連企業・団体】:なし

 EVA(エチレン酢ビコポリマー)の1月の総出荷数量は前年同月比1.6%増の18,204トンとなった。4ヵ月連続の前年同月超えとなった。
 
 注目されるのは、国内向け出荷が同12.6%増の12,508トンと12月に続いて2ケタの伸びを遂げている点だ。最も消費量が多いフィルム・ラミネート・シート用が9.2%増と好調を維持したのに加え、一般成型用が24.9%もの大きな伸びを遂げたのが大きく寄与している。これで国内向け出荷も4ヵ月連続の前年同月超えとなった。
 もっとも、12月に続いての大幅増を記録した背景については、同樹脂各社の値上げ表明を受けて多くの需要家が新価格への切り替え前に余分に玉を手当てする行動に出たことが大きな要因と分析する関係者が少なくない。
 
 一方の輸出は、逆に16.4%減って5,696トンとなった。旺盛な国内需要に対応してきたため輸出余力が大幅に縮小したためと見られている。4ヵ月振り前年同月割れである。