2001年06月01日
経済産業省「HFC排出抑制に着実な取り組みを」
産構審報告をフォローアップし実態調査
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:経済産業省

 経済産業省オゾン層保護対策室は1日、「わが国のHFC等の排出量は低減しているが、なお回収システムなどの整備が必要」とする、HFC等の排出抑制対策の取り組み状況をまとめた。産構審の報告をフォローアップするため実態を調査した。

 調査によると、HFCの製造に関する項目は1995年の22.9GWPtから14.8に、同じく発泡・断熱材では0.5から0.4にと減少したが、エアゾール製造では逆に1.4から1.8、カーエアコンも0.7から2.1へと増加している。

 まとめとして同報告は「HFC等の排出量は削減を続けているが、これはHFC23等排出量の大きい排出源での漏えい防止対策が進んだためで、冷媒、発泡等の用途ではさらに着実な対策への取り組みが必要だ」としている。また「2010年の目標年次に向け自主行動計画の実効性を高めていくことが重要だ」と指摘している。