2008年02月27日
L-LDPEの出荷、1月の国内向けは前年比7.5%増
輸出は生産縮小の影響で2%減に
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(実績/統計)
【関連企業・団体】:なし

 L-LDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)の1月の国内向け出荷数量は64,950トンで、前年同月の実績を7.5%上回った。昨年10月以降4ヵ月連続の前年同月超えとなった。
 年初の時点では、三菱化学・鹿島事業所のエチレンプラント事故によって出荷の縮小が避けられないと予想する関係者も存在していたが、実際には過去数ヶ月の対前年比を上回る伸び率となった。
 
 これには、三菱化学が在庫を思い切って取り崩すと同時に、外部からエチレンならびに同樹脂を緊急手当てして供給量の大幅カットを回避する措置を取ったことが大きく寄与していると見られる。

 しかし総輸出量は9,770トンで、前年同月を2.3%下回った。これは、三菱化学・鹿島のL-LDPE装置の稼働率の低下に伴ってわが国全体の生産量が前年同月を6.9%下回って75,460トンにとどまったため全体の輸出余力が縮小したからではないかと見られる。
 
 この結果、同樹脂の1月の総出荷数量は前年同月比6.1%増の74,720トンとなった。国内向け同様に4ヵ月連続の前年同月超えとなった。