2008年02月27日

旭化成、リチウムイオン2次電池用セパレータ「ハイポア」日向に新工場

【カテゴリー】：経営 【関連企業・団体】：旭化成ケミカルズ

旭化成ケミカルズは27日、リチウムイオン2次電池用セパレータ「ハイポア」の新工場を宮崎県日向市に建設することを決めたと発表した。総投資額約60億円で、年産能力は2,000万平方メートル。2010年初稼動入りの予定。 　2次電池用セパレータとは、IT 携帯機器に搭載されるリチウムイオン2次電池の正極・負極間に位置するフィルムのことで、正極と負極の接触を遮断しショートを防止すると同時に、正極・負極間でリチウムイオンを透過させる機能をもっている。 　「ハイポア」は、ポリオレフィンを原料とした多孔質フィルムで、リチウムイオン2次電池用セパレータとして世界シェアの約5割とトップを占めている。今後、携帯電話、ノートブックパソコン、デジタルカメラ等のIT 携帯機器の成長に伴うリチウムイオン2次電池の需要増加を受け、セパレータ需要も大幅な拡大が見込まれている。 　 　このため現在、滋賀県守山市のハイポア工場では生産能力を年産1億平方メートルから2009年度に同1億5,000万平方メートルに増強する工事を進めている。 　さらに今回、安定供給体制の構築と生産拠点のリスク分散を図るため、宮崎県日向市に第2生産拠点を新設することにした。 【工場建設計画の概要】 （1） 建設地 ：宮崎県日向市（日向第4 区の旭化成所有地内） （2） 設備能力 ：2,000万平方メートル／年 （3） 稼働時期 ：2010年初稼動予定 （4） 総投資額 ：約60億円 　日向工場の稼動により、守山・日向両工場のトータル設備能力は1億7,000万平方メートル／年となる。 　 　 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1204087506.pdf