2001年06月01日 |
経済産業省がバイオで提言、「わが国は得意分野で競争力強化を」 |
「ファインケミカルとの関連など日本は優位」 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:経済産業省 |
経済産業省は31日、「バイオテクノロジー基幹技術に関する技術動向調査」をまとめた。それによると、基幹技術に関連する市場規模の総額は2002年時点で日本が1兆3,000億円なのに対して米国7兆4,000億円、欧州3兆5,000億円と推定、日本の研究開発面での国際競争力や日米欧特許出願件数比較などの分析結果を紹介している。この中で日本は国際競争力の強化が重要だとし、次のように「提言」している。 (1)バイオテクノロジー基幹技術で欧米に対する日本の劣位な状況を挽回するためには、バイオテクノロジー全般を広く薄くカバーするのではなく、特定技術にターゲットを絞り、そこに資本を集中して研究開発を行う戦略が必要である。 (2)日本の研究開発成果が国際的に注目される「完全長cDNA」や、比較的早く研究開発がスタートした「微生物・植物ゲノム」はゲノム時代の延長線における重点分野として期待できる。日本が得意とする精緻な取り組みが必要な「遺伝子の機能解析」や、それを応用した「ゲノム創薬」は、ポストゲノム時代の新機軸として日本に期待される重点分野である。 (3)「装置への応用技術」や「ITとの融合技術」は、日本が優位な装置技術が関連することから、「日本が優位な技術との融合化」として日本に期待されている。「ファインケミカルズ」についても、「高純度物質の精製技術」という日本が優位な技術が関連しており、日本に期待される重点分野である。 |