2008年02月29日
日本触媒、日本乳化剤・中日合成化学の株式を取得し子会社化
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:日本触媒

 日本触媒は29日、第一三共から同社の100%子会社である日本乳化剤および子会社の中日合成化学有限公司の株式を取得し、両社を子会社化した。

 日本乳化剤(本社東京都中央区、谷原司社長、資本金=300百万円)はEO(エチレンオキサイド)、プロピレンオキサイド誘導体に独自の技術を持ち、界面活性剤から高中沸点溶剤、アミン化合物、ウレタン発泡触媒など、各種の競争力のある製品を事業展開している。

 一方、中日合成化学(本社:台北市、王勲聖社長、資本金=約5億円)は、日本乳化剤が技術供与している台湾の有力な界面活性剤メーカで、とくにEO誘導品に強みを持っている。

 日本触媒は両社の株式を取得することで、今後、EO誘導品事業の拡充・強化を図る。

 同社は29日付で既存株主である第一三共から株式譲渡を受け、日本乳化剤の全株式および中日合成化学の発行済み株式の48.67%(日本乳化剤持分3.36%と合わせて52.03%)を取得した。

 取得価額は両社合わせて約110億円。今回の株式取得による平成20年3月期の通期業績見通しに与える影響はない。