2001年06月01日
エチレン系製品の4月の輸出超過量は前年の3%増
1~4月の累計では前年割れが続く
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:経済産業省

 経済産業省製造産業局が1日に集計したところによると、エチレンならびにエチレン系誘導品の4月の輸出入バランスは、エチレン換算で総輸出量が総輸入量を11万3,800トン上回った。総輸出量が15品目合計で15万9,900トン、総輸入量が14品目合計で4万6,100トンとなったことによる。
 輸出は、対前月比が18.9%減、対前年同月日が5.6%増となっている。前月を大きく下回ったのは、年度末の駆け込み輸出が活発であった3月の反動が出たためと見られる。 一方の輸入は、対前月比が36.3%増、対前年同月比が12.4%増となっている。前月の実績を大きく上回ったのは特恵輸入が再開となったためと見てよさそう。
 差し引きの出超量は、対前月比が30.3%減、対前年同月比が3.1%増となっている。前月比の大幅減が特に目立つがこれは、LDPE、HDPE、EVA、PS、PVC、ABSの各樹脂とSMの輸出が軒並み激減し、LDPE、HDPE、EGなどの輸入が増加したことによるもの。対前年同月比の輸出では、HDPEの20.3%減(1万7,173トン)、PVCの21.0%減(2万1,316トン)、EGの53.7%減(8,133トン)、エチレンの2.27倍(2万8,164トン)--などが目を引く。輸入では、LDPEの18.2%増(1万5,245トン)、EDCの51.8%増(万1,641トン)、EGの9.72倍(4,029トン)などが目立つ。
 これに伴う1~4月の累計は、輸出が66万6,100トン(前年同期比96.2%)、輸入が15万3,600トン(同97.6%)の差し引き53万5,200トン(同95.8%)となる。