2008年03月03日 |
東ソーのVCMの対中輸出価格、2月分も上昇 |
3ヵ月連続の値上げでトン810〜820ドルに |
【カテゴリー】:市況(原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:東ソー |
東ソーはかねて中国の大手PVC(塩ビポリマー)メーカーとの間でVCM(塩ビモノマー)の2月の輸出価格交渉をすすめていたが、このほどトン当たりのCFR価格を810〜820ドルに引き上げることで各ユーザーの同意を得た。 1月の価格に比べて同30ドルの値上げである。月単位の対中輸出価格が同800ドルの大台を超えたのは、04年11月の800〜810ドルいらい39ヶ月振りのこと。これで対中輸出価格は3ヵ月連続の値上げとなった。前年同月に比べると同120ドル高い。過去数年のボトムの06年1月の価格に対比すると同260ドル高となる。 2月分についても値上げが受け入れられたのは、PVCの国際市況が需給の均衡化によって上昇傾向を辿り始めてきたことに加え、中国の国慶節明けにVCMの国内価格が反騰してきたためと見られている。 なお、同社グループの大洋塩ビによるPVCの2月の対中輸出価格も1月の同995〜1,000ドルから1,035〜1,040ドルに底上げされている。 |