2008年03月04日
BZの3月の価格、USCPも大幅アップ
ガロン当たり397セントに決定
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、市況)
【関連企業・団体】:なし

 アジア市場におけるBZ(ベンゼン)の3月のコントラクトものの価格は2月比でトン75ドル引き上げられることが決まったが、米国市場でも同じく3月のコントラクトものの価格(USCP)が大幅アップとなることがこのほど確定した。

大手リファイナリーとユーザーのSM(スチレンモノマー)メーカーやPH(フェノール)メーカーとが交渉を続けてきた結果、1ガロン当たり397セントとすることで合意した。トン当たりに換算すると1,187ドルとなる。
 2月に比べるとガロン当たり43セントの値上がりである。トン当たりでは129ドルのアップとなる。3ヵ月連続の値上げで、07年6月に記録した同400セントに次ぐ高値となった。

 これには、米国のリファイナリーの多くが例年の定修に入ったため需給がタイトバランスに変わってきたことが大きく影響したもよう。アジアのCPの上げ幅をトン当たり54ドル上回っており、しかも仕上がり価格もACPより同97ドル高い。このため、SMなど誘導品が米国からアジア市場に流れてくる可能性は極めて低いと見られている。