2008年03月04日 |
PETボトルの回収、1月も前年を下回る |
年度累計はかろうじて前年同期並み |
【カテゴリー】:環境/安全(行政/団体、原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:日本容器包装リサイクル協会 |
国の指定法人である日本容器包装リサイクル協会が容器包装リサイクル法に沿って1月中に全国の市町村から引き取った使用済みPETボトルの総数量は9,6434トンとなった。前年同月の実績を2.8%下回っている。これで3ヵ月連続の前年同月割れとなった。 前年割れが続いているのは、多くの市町村が家庭から分別収集した同ボトルを同協会に引き渡さずに貿易業者に売却する道を選んでいるためと見られている。 ちなみに財務省の1月の輸出統計によると、《PETくず》と表現されている製品の総輸出量は24,441トンで、前年同月を18.5%上回っている。 こうした結果、同協会による07年度(07年4月から08年3月まで)の引取り量の累計は121,525トンとなった。前年同期の実績を1.0%上回っている。同協会の同年度の総引取り目標量は、前年度比0.5%増の141,048トンとなっている。同協会では、前年度実績が前の年度を17.4%も下回ったためあらかじめ低め目の目標を設定したわけだが、いまのところはかろうじてその目標をクリアできている。 一方、同協会の委託によるリサイクル業者の同月における再商品化(リサイクル)量は8,400トンで、前年同月の実績を10.5%上回った。5ヶ月振りに前年同月超えに転じたことになる。これには、シートへの再生加工が前年同月比11.6%増の3,380トンに拡大したことが大きく寄与している。最も大きなウエートを占める繊維への再生加工は4,605トンで同6.6%増であった。注目のボトル化は7.12倍に増えているが、絶対量が178トンと小さい。 再商品化の同年度の累積は94,852トンで、前年同期の実績を4.7%上回っている。うち繊維化は51,958トンで同12.1%増、シート化は36,389トンで同4.3%増、ボトル化は3,800トンで同41.1%減となっている。 |