2008年03月05日 |
三菱化学、鹿島・第2エチレンプラント、停止命令一部解除 |
今月中旬にも分解炉8炉のうち5炉が操業再開 |
【カテゴリー】:経営(環境/安全) 【関連企業・団体】:三菱化学、三菱ケミカルホールディングス |
三菱化学は5日、運転停止中の鹿島事業所第2エチレンプラントについて、同日、地元消防本部から消防法に基づく使用停止命令が一部解除されたと発表した。このため今月中旬にも分解炉8炉のうち5炉が昨年12月21日の火災事故発生から3カ月ぶりに運転再開できる見通しとなった。 同社は事故のあと、火災が発生した分解炉(2F−208)を中心に消防本部や関係当局と原因の調査を行い、安全対策の見直し、安全のための検査及び補修などを行ってきた。 その結果、火災が発生した分解炉と、火災の影響を強く受けた分解炉を除いて、プラント設備の安全検査及び補修が完了し、5日、同本部から使用停止命令の一部解除が出た。 <使用停止命令の一部解除を受けた設備プラント> ・2F-201から2F-205までの分解炉 ・急冷系、圧縮系、低温精製系、高温精製系の各設備 同社は今後、操業再開に向けて慎重に準備を進めていくが、2F-201から2F-205までの5炉は3月中旬から下旬には再開できる見通し。火災が起きた分解炉2F-208と隣の2F-207は、まだ再開のめどは立っていない。また、損傷が比較的軽微な分解炉2F-206は、現在監督官庁の了解を得て安全対策工事を実施中で、再開についても今後監督官庁と相談していく。 操業再開後のエチレン生産能力は約32万トン/年(全設備の約67%)となる。 誘導品はすでに原料の外部手当てにより70−80%の稼働率で製品を生産中である。また、今回の解除に伴う今期連結業績予想の変更はしない。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1204700708.pdf |