2008年03月05日
宇部興産の「やさしい壁」、「nano tech環境・エネルギー部門賞」受賞
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:宇部興産

 宇部興産は5日、グループ会社のウベボード(片岡信裕社長)が製造・販売する健康・調湿建材「やさしい壁」が、先の「nano tech 2008 国際ナノテクノロジー総合展・技術会議」で「nano tech 大賞2008 環境・エネルギー部門賞」を受賞したと発表した。
 
 今回で7回目となるnano tech はナノテクノロジーテーマでは世界最大の国際展示会であり、本年は国内324社、海外23カ国198社、計522社が参加した。 nano tech 大賞は 大賞、6つの部門賞と特別賞等からなり、ウベボードの「ナノ細孔を有する調湿建材 やさしい壁」が環境・エネルギー部門賞を受賞した。
 
 「やさしい壁」は珪藻土を主原料とした調湿内装ボード。ウベボード独自の技術によって10ナノメートルから200ナノ細孔構造を持ったケイ酸カルシウム水和物を生成させ、従来の珪藻土モルタルと比較して約4倍の水蒸気吸収・放出能力を持っている。
 
 これにより湿度50%から60%の快適な空間を保つことができる。 また、ホルムアルデヒド等の有害物質の吸着・分解性能を有しているため「シックハウス症候群」の防止作用がある。
  
  これまでの採用物件としては美術館、博物館などの収蔵庫や養護施設などの内装用途が主だったが、ウベボードは今後、住宅やマンションでの採用を増やしていく方針だ。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1204690739.pdf