2008年03月07日 |
07年の産業活動分析、化学工業・プラ製品とも上昇 |
【カテゴリー】:実績/統計 【関連企業・団体】:経済産業省 |
経産省が発表した2007年の産業活動分析(年間回顧)によると、同年の鉱工業生産は前年比2.7%と5年連続で上昇し、指数水準109.1と、2000年基準で最高となった。化学工業とプラスチック製品工業の分析結果は以下の通り。 ■化学工業(除く医薬品) 生産は、前年比1.5%と2年ぶりの上昇となった。化粧品、石けん・合成洗剤・界面活性剤、有機薬品などが増加し、写真感光材料、塗料・印刷インキ、化学肥料が減少した。 出荷も同1.8%と2年ぶりの上昇。化粧品、環式中間物・合成染料、有機薬品などが増加し、写真感光材料、ソーダ工業製品が減少した。輸出向けは写真感光材料、プラスチック、石油系芳香族などの増加から同8.0%の増加、国内向けは化粧品、石けん・合成洗剤・界面活性剤、有機薬品などの増加から同0.5%の上昇となった。 プラスチックは、生産が前年比0.4%と3年ぶりに上昇した、出荷は同0.6%と2年連続の上昇となった。ポリエチレンは国内および輸出の増加により2.1%と2年ぶりの増加、ポバールは液晶ディスプレイ用フィルム向けおよびアスベスト代替品として需要が増えているビニロン向けが好調なことから同7.8%と4年連続の増加となった。 ■プラスチック製品工業 生産は前年比0.4%と2年連続の上昇となった。消費資材関連、土木建築関連は減少したものの、生産資材関連が増加した。生産資材関連品目は、機械器具部品、プラスチック製容器(中空成形)、工業用コンテナーなどの伸びから、生産が前年比2.8%と2年連続の上昇、出荷は同4.0%上昇した。 消費資材関連品目は前年比▲1.7%、出荷同▲1.5%と、ともに3年連続の低下となった。発泡プラスチック製品が食品用スチレンペーパーなどの減少により前年比▲5.4%と3年連続の減少、フィルム・シートも包装用フィルムの減少から同▲0.7%と3年連続のマイナスとなった。 |