2008年03月10日
三井化学、 PDP用光学フィルター事業から撤退
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三井化学

 三井化学は10日、今年3月末かぎりでPDP(プラズマパネル)用光学フィルターの製造・販売を中止し、同事業から撤退すると発表した。
 
 同社は、名古屋工場に自社技術によるPDP用光学フィルター「フィルトップ」(商品名)の製造設備を持ち、2001年から事業化してきた。ピーク時の2006年度には約250億円を売上げたが、市場環境は厳しくPDP、液晶などの薄型テレビの低価格化とともに、部材である光学フィルターも急激な価格下落に見舞われてきた。
 
 同社はこれまで、合理化などのコストダウンで対応してきたが、販売価格の下落に追いつかず、損益面でも非常に厳しい状況が続いてきた。 同社は、こうした状況は今後もなお継続し、近い将来に改善する見込みはないと判断し、同事業から撤退することを決めた。
 
 ■ 業績に与える影響
 同社は同事業終息に伴い、損失の発生が見込まれるとしている。現在、単独・連結の業績見通しを集計中だが、必要が生じた場合は業績予想を修正する予定。
 

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1205123944.pdf