2008年03月14日
三菱マテリアル、多結晶シリコン1000トン大型設備新設
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱マテリアル

 三菱マテリアルは14日、四日市工場に335億円をかけて、多結晶シリコン年産1000トンの新工場建設を決めたと発表した。完成は2010年1月の予定。既存設備と合わせて国内の生産能力は同2,800トンとなる。

 同社は、シリコン関連製品を電子材料事業部門の重要な事業領域と位置づけ、多結晶シリコン、シリコン関連製品並びに柱状晶シリコンを「垂直価値連鎖を発揮できるシリコン関連事業」における戦略製品に掲げてきた。

 多結晶シリコンは、四日市工場と米国・アラバマ州の米国三菱ポリシリコン社(年産能力1500トン)の2工場体制で生産。いずれもイレブンナインと、高純度なのが特徴。

 一方の需要は、半導体市場の拡大や太陽電池向けに一層の拡大が予想されており、このため現四日市工場の近くに新たに約90,000平方メートルの用地を取得し、第一期として年産1,000 トンの工場を建設することにした。将来的には3,000〜4,000トン/年への増設が可能という。

 なお、三菱マテリアルグループの多結晶シリコン生産能力は、現在四日市の年産1,800トンと米国三菱ポリシリコン社の1,500トンを合わせて3,300トンで、増強後は年産4,300トンに増大する。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1205471366.pdf