2001年05月31日
合成樹脂特恵4月輸入は28億円、タイが84%占める
財務省集計、タイはすでに国別枠超過の可能性
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:財務省

 財務省関税局は31日、4月の特恵関税品目輸入実績をまとめた。制度改正後初の集計。この結果、「13項」(ポリエチレン、ポリスチレン等=旧制度の31項に該当)は7カ国から合計28億5,000万円入った。限度額(169億98万円)消化率は16.9%と、まだ余裕を残している。

 国別では、タイからの輸入がこのうち21億7,000万円と84%を占めている。国別枠は今年度から全体枠の5分の1に縮減されており、今年度の枠は33億8,000万円となっている。このため、タイからの輸入は5月中にも限度額を超えた可能性が高い。財務省では5月末の輸入額集計を6月中旬にまとめ、限度額を超えていればその時点で特恵扱い停止の措置を講じる。
 4月末現在の国別輸入状況は以下の通り。(単位1,000円)

◇タイ      2,172,504
◇サウジアラビア   382,388
◇マレーシア     126,674
◇中国         88,656
◇フィリピン      43,939
◇インド        25,231
◇インドネシア     12,488
◇合計      2,851,880