2008年03月17日
アジアのエチレン相場、依然として低水準
極東のC&F価格の平均は1,200ドル弱
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、市況)
【関連企業・団体】:なし

 極東ならびに東南アジアのエチレンのスポットものの先週の平均価格は、両地域とも前の週のほぼ横並びとなった。

 大手商社ならびにエチレンセンター筋の調べによると、極東のCFR価格の平均はトン当たり12,00ドルの大台を5ドル前後割り込むレベルにあり、一方の東南アジアのCFR価格は1,110〜1.120ドルとなっている。今年に入ってからのピークの1月下旬に比べると、極東では230ドル、東南アジアでは260ドル下がったことになる。
 
 原油とナフサ価格が上昇を続けているにもかかわらず、エチレンのスポット価格は依然として低迷状態から脱していない。これには、イランから大量のエチレンがアジア地域全域に流入していることが大きく影響していると見られる。