2008年03月18日
KPCのナフサのプレミアムが大幅アップ
4月起こし分、MOP/Aプラス19.75ドルに
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(市況)
【関連企業・団体】:なし

 わが国の商社や石油ならびに石油化学企業が今年4月以降にクウェートから引き取るナフサのプレミアム価格が大幅に引き上げられることがこのほど決まった。
 
 いわゆる4月起こし分の新たなプレミアム額はトン当たり19.75ドルで、07年12月から08年11月までの1年間分(同12月起こし分)に比べると5.75ドルもの値上がりとなる。対象はフルレンジナフサで、同期間におけるクウェート産フルレンジナフサの国際スポット価格のうちのアラビア湾積み価格の中値(MOP/A)に加算される。クウェート石油公社(KPC)と大手商社を中心としたわが国の買い手側各社が話し合った結果、双方の主張の間をとるかたちで決着した模様。

 わが国が昨年1年間に海外から輸入したナフサの総数量は2,687万3,210キロリットルであった。クウェートからの輸入量は381万3,217キロリットルで、トップのサウジアラビア品の381万5,384キロリットに次ぐ規模となっている。それだけに、今回の割増金の増額がわが国の石油化学業界におよぼす影響は小さくない。