2008年03月18日
出光興産、電極材料子会社を解散、事業一本化
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:出光興産

 出光興産は18日、連結子会社であるISエレクトロード・マテリアルズ社(ISEM)からIZO(透明電極材料)事業を譲り受け、ISEMを解散することを決めたと発表した。
 
 ISEMは、出光興産が開発したIZOの製造・販売を目的に2005年4月、住友金属鉱山と合弁でスタートした。07年10月には住友金属鉱山から持分を譲り受け、出光興産の100%子会社としたが、一層の事業効率化を図るためIZO事業をISEMから譲り受け、ISEMを解散することにした。

 IZOとは、出光興産が独自技術で開発した透明電極材料のことで、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどのフラットパネルディスプレイに使用される。競合品の「ITO」に対してプロセスメリットが大きく、大画面の液晶テレビなど大型パネルに適している。液晶パネル第8世代などの大型ラインの立ち上がりによって、今後さらに需要拡大が見込まれている。