2008年03月18日
東レ、コンポジット製品の開発機能を名古屋に移転・拡充
2009年4月「アドバンストコンポジットセンター(ACC)」設置
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東レ

 東レは18日、名古屋事業場(愛知県名古屋市)に、コンポジット(炭素繊維複合材料成形品)製品の技術開発施設「アドバンストコンポジットセンター(ACC)」を設置し、愛媛工場にあるコンポジット開発センターおよび愛媛工場と滋賀事業場のコンポジット技術部を移転することを決めたと発表した。新センターの建設資金は約40億円、移転・開所は2009年4月の予定。

 同社は「自動車・航空機」分野に向けた先端材料事業の拡大を経営戦略の柱の一つに掲げており、今回の決定はその一環となる。名古屋事業場をコンポジット製品開発の中核拠点として位置づけ、同分野の開発機能の強化・拡充を図る。
 
 今後、コンポジット製品の設計、成形加工技術の深化をはじめ、熱可塑樹脂を適用した次世代コンポジット製品の開発、愛媛工場における炭素繊維、プリプレグ(炭素繊維樹脂含浸シート)開発との垂直連携を推進し、名古屋事業場で培ってきた樹脂・ケミカル技術の開発機能との融合や、本年6月に開所予定の自動車向け総合開発拠点「オートモーティブセンター(AMC)」との自動車分野における開発連携など、開発のイノベーションを推進していく方針である。
 
 
 ニュースリリース参照
 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1205829966.pdf