2008年03月25日
BASF、プラスチック製高負荷トルクロッドを開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:BASF


  BASFは25日、ドイツ・コンチネンタル社の事業部門、ContiTech Vibration Controlと共同で、高い機械的負荷に耐え得るプラスチック製のエンジントルクロッドの開発に成功したと発表した。

 エンジントルクロッドは、自動車のエンジンやトランスミッションアッセンブリを固定し、振動を減衰させたり、構造的に発生するノイズを低減させる。これまで、エンジンマウントやギアマウント、トルクロッドなど高い負荷がかかる部品は、アルミニウム製か鋼鉄製だった。それを今回、新しい特殊なポリアミド、Ultramid(ウルトラミッド)の解析ツールである統合シミュレーションで解析し、アルミニウム製に比べて35%も軽量なエンジントルクロッドの開発に成功した。
 
 このエンジントルクロッドは、オペル車と、サーブ車向けに生産を開始した。 自動車メーカーにとって、軽量化は大きな課題だが、負荷のかかる構造部品には、今も鋼鉄、アルミニウムが使われており、エンジン・マウント・システムも例外ではない。従来、そのように高い機械的負荷がかかる部品を熱可塑性プラスチックで作るのは不可能と考えられていた。今回、この特殊プラスチックを採用することでそれを可能とし、安定した品質の部品製造を実現した。
 

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1206341868.pdf