2008年03月27日 |
SPDC、4月の輸出価格の一部を引き上げへ |
東南アジア向け、1,650〜1,660ドルでノミネート |
【カテゴリー】:市況(海外、原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:サウディ石油化学 |
サウディ石油化学はこのほど、中国並びに東南アジア諸国のL-LDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)の大手需要家に対して4月の引き渡し価格(CFR価格)をトン当たり1,640〜1,660ドルにしたい考えを伝えた。 中国向けについては、ナチュラル品種を同1,640ドル、高透明品種を同1,650ドルに据え置く。しかし東南アジア諸国向けは、3月の引渡し価格より同10ドル引き上げてナチュラル品種を同1,650ドル、高透明品種を同1,660ドルとしたい考え。 これが各需要家に受け入れられると、アジア地域全体で捉えると5ヶ月連続の値上げが実現することになる。 同社によると、同樹脂に対するアジア地域の需要は引き続き活発という。ただし、同社が販売する「QAMAR」の生産量は、日・サ合弁のサウジ・シャルクのプラント(2機合計年産37万トン)の操業トラブルによってこのところ前年を大きく下回る状態が続いていて旺盛な引き合いに対応できなくなっている。今回のノミネーション価格を小幅にとどめた理由の一つはこうした点にもあるのではないかと見られている。 |