2008年03月31日
CO2排出量、化学は9,101万トンで特定事業所全体の15.1%
経産省が18年度の特定排出者の報告の集計結果を公表
【カテゴリー】:行政/団体(環境/安全、実績/統計)
【関連企業・団体】:経済産業省

 経産省が28日に公表したところによると、全国の「特定事業所排出者」(14,224事業所・7,505事業者)と「特定輸送排出者」(1,439事業者)による平成18年度の温室効果ガスの総排出量(CO2排出量、以下同)は6億4,025万トンで、わが国の同年度の総排出量約13億4,100万トンの5割近くを占めていることが明らかとなった。
 
「特定事業所排出者」の中の「製造業」の排出量は5億3,190万トンで、「特定事業所」全体の排出量の88.3%を占めている。
 うち化学工業の排出量は9,101万トンで、全体に占める比率は15.1%となっている。同製造業の中で排出量が最も多いのは鉄鋼業の1億9,653万トンで、全体の排出量の32.6%を占めている。化学工業からの排出量はその鉄鋼業に次ぐ規模となってる。
 
 以下は、窯業・土石製品の7,016トン(11.6%)、石油製品・石炭製品の3,796万トン(6.3%)、パルプ・紙・紙加工品の3,168万トン(5.3%)、電子部品・デバイスの2,132万トン(3.5%)、輸送用機械器具の2,024万トン(3.4%)、非鉄金属の1,191万トン(2.0%)などとなっている。
 製造業以外では「電気・ガス・熱供給・水道業」が2,837万トンで全体の4.7%、「サービス業」が1,649万トンで同2.7%、「卸売・小売業」が547万トンで同0.9%などとなっている。また、発電所等からのエネルギー起源CO2排出量は3億8,205万トンであった。

 化学工業の中では、石炭利用の自家発電企業が排出量の上位を占めている点が注目される。上位5社の排出量は最大が877万7,000トン、最小が732万8,000トンとなっている。ちなみに、鉄鋼業のトップは6,029万4,000トンである。