2008年03月31日
東ソー、エチレンアミン生産能力 大幅増強
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東ソー
東ソー南陽事業所

 東ソーは31日、南陽事業所(山口県周南市)でフル生産中のエチレンアミン製造設備を増強するため、新系列年産3万6千トン設備の建設を決めたと発表した。投資金額は200億円強の予定。
 
 増強は2段階に分けて行なう。第1期計画で年産2万6千トン設備を本年3月に着工し、2010年3月に完工、さらに第2期計画で1万トン設備を2012年3月に完工する。既存設備と合わせて生産能力は年産8万9千トンと、世界のトップクラスとなる。

 エチレンアミンはエポキシ樹脂硬化剤、紙力増強剤、キレート剤、界面活性剤、潤滑油添加剤、医・農薬原料など幅広い分野で使用され、需要は今後も年率3〜4%の安定的な伸びが予測されている。特にアジア市場では、年率5%を上回る高い伸びが見込まれている。
 
 東ソーのエチレンアミンは、コスト競争力の高い「ビニル・イソシアネート・チェーン」事業の二塩化エチレン(EDC)、苛性ソーダ等を利用するEDC法で生産され、ハイアミンと呼ばれる分子量の多いグレードを高い収率で製造できる独自の新生産技術を採用している。

 今回の増強により、エチレンアミン事業の売上高は300億円を上回る事業規模に拡大する。なお、同社はオランダでアクゾ・ノーベル社と合弁のデラミン社でもエチレンアミン事業を展開している。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1206934806.doc